横浜第2合同庁舎にある「関東運輸局」主催の
『索道安全統括管理者会議』という長〜い名前の会議に
出席するための出張です。
索道とはスキー場のリフトやゴンドラ、観光地のロープウェイ等の
事を意味します。
運輸局の親分は国土交通省で、そちらでは索道ではなく鉄道を
管轄しています。
一昨年の4月、JR西日本福知山線の尼崎駅付近で発生した
脱線事故は記憶に新しいと思いますが、
その他にもリフトから乗客が落ちたり、リフトの支柱が折れたりと言う事故が
発端で、誕生したのが安全統括管理者という立場です。
何事も「事故が起きてから」誕生する後手的な対応が
多い公務員体制ですので、それに従わざるを得ない立場の
私達はいつも振り回されます。
某ミート企業のように、社長が率先して悪事を働くのは
稀な事で、ほとんどは社長の知らない所で
成績や業績を上げる為に「無理」をします。
前述の脱線事故なんてその顕著な事例で、
時速オーバーなんて朝飯前、他の鉄道に負けまいと
上司から「命令された」部下達が悪気も無く
起こすべくして起きた事故で、107人もの尊い命を
一瞬に奪ってしまいました。
会見等で社長が謝っている姿が連日報道されていましたが
最も謝らなければいけない点は、
『監督不行き届き』じゃないでしょうか…
犠牲になられた方々には本当にご冥福をお祈りしますが
この事故を教訓として、社長-現場の責任者-業務担当者の
一貫した体制を築こうというのが、この会議の趣旨です。
法的な定期点検は勿論、命を預けて乗るものですので
平素の安全点検、確認、各種マニュアル…そして
万が一事故が起きてしまってからの措置・対応…
これらを社長(企業の代表者)主導で行う体制を創り
如何にして未然に防ぐかを構築させていきます。
私のような「安全統括管理者」と言う立場は言わば
現場監督でして、索道担当者に日頃からの危機管理や
リスク管理を共有認識として周知徹底させる役目です。
長くなりましたが、レジャー施設には事故や怪我が
付きものですが、未然に防ぐ事…起きてしまった場合の
誠意ある対応や措置…これが信頼となって
ご来場していただける事に繋がると思います。
頑張ります!