私が子供の頃、お風呂からあがって一段落した母が「さ、顔しよ」と言って、コスメボックスをリビングに持ち出し、ローションやクリームなどを順番にていねいにていねいに塗り込んでいたことを、ふと何かの時に思い出します。母は敏感肌だったようで、資生堂やカネボウなどの基礎化粧品が肌に合わず、刺激成分が少ない化粧品を紹介されては、試してみて、肌に合うタイプは化粧水から美容液までライン使いしていたようです。その数は子供の私からすると驚くぐらいいっぱいでした。よくもまぁ、順番を間違えずに使えるものだと、隣に座って母のスキンケアをじっと見ながら思っていましたよ。鏡に向かってスキンケアをする母の姿はとても優雅に思えました。今、ふりかえっても、時間的に余裕のある生活だったんだなぁと、ふんわりした気持ちであのころを思い出します。私はといえば、毎日をなんだか慌ただしく生きていて、「さ、顔しよ」なんて時間もなかなかとれません。でもね、必ず心がけていることがあるんです。洗顔後、化粧水をつける時は手のひらであたためて、ちょっぴり時間をかけてしっかりしっかり肌に浸透させています。朝など本当は余裕がなくって、バシャバシャとやりたいところですが、この時だけは、ちょっとだけ立ち止まってしっかりやります。・・・と言っても、1分足らずのことですけどね。私も母譲りなのか、ちょっぴり敏感肌のようで、合わない化粧品が多いのですが、10年ほど前に仕事で知り合った大阪の化粧品メーカー「トレジャーJP」のスキンケア商品に出会ってから、ローションと保湿クリームを愛用しています。肌に刺激となる成分を徹底的に排除した化粧品で安心できるだけでなく、三谷てるみさんという薬剤師の資格を持つ社長さんが「自分のために超わがままな処方で作りました」というだけあって、きれいになるための「たからもの(トレジャー)」のような化粧品です。写真左はしのオレンジ色のローションは化粧水というよりも美容液なんです。なので、朝なんて、これ一本だけで大丈夫・・・のはず。夜はローションに加えて、真ん中の保湿クリームを「うるおえ、うるおえ」と心の中で呪文をとなえながら使っています。でも、こちらはうっかり忘れることもしばしば。(^^;)右はしのちっこいのは最近発売された日焼けどめのミルク。私、ベタベタする日焼け止めってきらいなんですが、これはスキンケア感覚で使えます。毎朝、メイクの前に使っています。以前は日焼け止めって海や山などアウトドアの時しか使っていなかったのですが、最近は紫外線予防と乾燥予防って注目されていますよね。私も意識してスキンケアとして毎日使うようにしています。う〜ん、結局、私がやってるスキンケアってこの3つぐらい。母に比べると、うんと手抜きという感じですが、それは時代が変わったということかも。きっと効能的には母のフルラインナップと同じ効果があると信じています。でも「さ、顔しよ」とスキンケアをする私の姿を子供たちが大きくなって思い出してくれないのは、ちとさびしいかもです。お風呂上がりに私も「さ、顔しよ」と言いながら、簡単ながらもスキンケアをやってみようかな。あっ・・・私がお風呂に入る頃は2人とも夢の中だった。ダメじゃん。