双子たちは朝から、ちょうちょを捕まえようとしていた。朝食が終わるとすぐに外に出て、アミと虫取りかごを持って走り回っていた。どうせ、いつものように追いかけるだけなんだと思っていたら、「かあちゃん、かあちゃん、ちょうちょつかまえた~」とさけんでいるので、見に行ってみると・・・ほんとにいた。生まれて初めて捕まえたちょうちょ。家の網戸にとまっていたのを、手でつかまえたらしい。二人で一生懸命説明してくれた。どうやら、捕まえたのは、一号で、かごの開け閉めの役は、二号がやったらしい。二人で役割分担してつかまえたことがよくわかった。学校から、帰ったお姉ちゃんのアドバイスで「名前をつけよう」ということになった。「くう」という名前にした。家の中で放し飼いにしては、つかまえ・・・をくりかえしていたので、「かわいそうやから、やめとき~」「5時になったら、外に放してやり~」と、お姉ちゃんに言われた・・・