とっちゃんと こぼちゃんの幼稚園卒園前の3月中旬二人に簡単な告知をしました。とっちゃんは情緒学級に在籍が決定して、交流学級もこぼちゃんのクラスとは別にしてもらうようお願いしていました。どうして、とっちゃんにはクラスが2つ出来るのかこぼちゃんとクラスが離れること…を説明するためです。場所は、告知のことで相談している病院の心理室主治医の先生の立ち会いの下、私が話しました。準備したものは、この告知の内容を絵にして作った紙芝居とっちゃんは、たけ父さんにピッタリくっついて話を聞いていました。内容は…**********************************************人には、得意なことと苦手なことがあって、とっちゃんの苦手なことが、こぼちゃんが得意なこともあるし、とっちゃんの得意なことが、こぼちゃんは苦手なことがある。お父さん、お母さんにだって得意なことと苦手なことがある。それは、人としてのタイプの違いなんだよ。こぼちゃんは、新しい場所、新しいお友達がいっぱいる小学校に行くことは、ちょっと緊張するかもしれないけど、怖くない。でも、とっちゃんは、新しい場所、新しいお友達、新しいことが不安だね。こぼちゃんと同じクラスじゃないことも不安だね。こぼちゃんみたいなタイプのお友達は、結構いっぱいいて、お友達が30人くらいいるクラスに入ることになります。とっちゃんのタイプのお友達は、いきなり30人くらいのクラスに、ずっといるのは不安で疲れてしまいます。だから、お友達の少ない小さいクラスに入ることになります。でも、小さいクラスだけだと寂しいから、とっちゃんには、もう一つ30人くらいのお友達と一緒に勉強する大きなクラスの2つが出来ます。とっちゃんは、時間割という学校のお勉強のスケジュールによって、みんなと一緒にお勉強する時と、としくんと先生の小さなクラスで勉強をする時とあると思います。こぼちゃんとは、違うクラスになると思うけど、小学校に入って最初のうちは、小さいクラスの先生が側にいてくれます。だから不安だけど、ゆっくり小学校に慣れてね。とっちゃんは時々「ぼくはバカだぁ~。」って言うけど、とっちゃんはバカじゃないよ。ただ、こぼちゃんや他のお友達が出来ることが、ちょっと苦手なだけです。小学校で、新しいこと、いつもと違うことで不安になったり、怖くなったら、今までと同じように、スケジュールを作るね。小学校に入学したら、今度は、とっちゃんもお手伝いして、一緒に作るようにしようか? だから安心してね。こぼちゃんは、いつも、ニコニコと笑顔で、みんなと仲良く出来るし、小学校も一人で大丈夫って言ってくれて、お父さんもお母さんも、とても頼もしいです。とっちゃんは、新しいことや、いつもと違うことが苦手で、しばらくは、とっても不安で、こぼちゃんに、べったりしたり、ちょっかいをだしたりして、けんかすることもあるかもしれないけど、とっちゃんが小学校に慣れて、落ち着いてきたら、またもとのとっちゃんに戻って、仲良く遊べるようになるから、それまで待っててあげてね。小学生になったら、今までと、ちょっと違うことがあるけど、こぼちゃんも、とっちゃんも頑張れるかな?こぼちゃんは、この前、小学校に見学に行った後、「意外と楽しいところだった~。」って言ってくれたね。小学校には、きっと楽しいこともいっぱいあると思います。でも嫌なことや、もう頑張れない…なんてことがあったら、お父さんとお母さんに話してください。もちろん、楽しいこと、嬉しいことも、いっぱいお話してください。何か、わからないことがあったら、何でも聞いてください。お父さんお母さんがわかることなら何でもお話します。お父さんとお母さんは、いつでもあなた達の味方です。また、今日のような話がして欲しかったら、いつでもしてあげるからね。**********************************************話している間、ちょっとあきて来て、とっちゃんは少しグズグズしていたけど、紙芝居を作ったことで、なんとか最後まで話を聞いてくれました。私が話した後、主治医の先生にも、お話してもらいました。いつもと違う特別な場所で、病院の先生がいて、そして、いつもと違う大切なお話。二人とも、話したこと全てを理解してるかは分かりませんが、この告知の後、少しずつ変化がありました。告知をする前、とっちゃんは、小学校の話になると「こぼちゃんと一緒のクラスじゃない! ぼく一人ぼっち!!」と泣いてパニックになっていました。それが、小学校の話になると、ちょっと泣きモードになるもののパニックになることはなくなりました。納得しようとしているような様子がみられました。とっちゃんの人生で最初の告知。これから何回、とっちゃんの発達障害のことで告知をしていくのでしょう。成長するにしたがって、少しずつ、少しずつ、理解出来ることを伝えていくつもりです。とっちゃんが知っておいたほうがいいことを話していこうと思います。その方が、自分で自分をコントロール出来て、大人になったときに、生きていきやすいと思うのです。自分で自分を理解して、自分の苦手なところを支援していく、そうできれば、とても楽だと思うのです。そんな風に、とっちゃんがなれるよう、私もとっちゃんのことを支援して行きたいと思います。↑ランキングに参加しています。ポチッと応援のクリックをしていただけたら、うれしいです^^