片足のかかとが5センチぐらい床から上がっている尖足の方ご来店。
驚くことに大学生まではごく普通の靴を履いていらっしゃったそうです。
現在までにオーダーシューズを数足作られたそうですが、耐久性と見た目が「どうなの?」という感じで今回はドイツの既成靴でのご希望です。
職人の判断で今回はハイカットの既成で対応できるとの判断でしたので、とても個性的?なインソールと靴底へ加工を加えることで対応させていただきました。
同じような症状のお子様が双子と同じ保育園の年長さんに以前在籍していましたがやはりごく普通の靴を履いていました。確かに肩はゆれるものの、走ることも縄跳びも自然にこなしていました。ある日突然、片足に装具を付け始めました。じーっと見てると動きが制限されて運動しずらそうだったのでその子のママに「装具の調子どう?」と聞くと「う~ん。よく分からないよね。それよりも外科手術を希望してるの。病院も変えるつもり。」と落ち込んでいました。
子供の尖足の手術というのはとても難しいと聞いたことがあったので今回のお客様に聞いてみると「手術しましょう。」という医者はいたのだけれど、他の医師に相談すると「手術なんて絶対ダメです。そんなこと誰が言ったんですか?」と問い詰められたそうです。
たくさんの意見があるということなのでしょうか。
内反尖足の靴やインソールというのは難しいらしく、屋外を何度か歩いていただいて会わない部分にお客様と相談しながら微調整を加えていきます。
もし靴をお渡し後に会わない部分があっても「こんなものかぁ。」とあきらめずに調子が悪いときはすぐに連絡をくださいねとお話ししました。