体力的にフラフラのままに出かけた イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
行って良かった。しみじみ良かった。
この展覧会は、イタリア北部の古都ボローニャで毎年開催されている児童図書見本市、ボローニャ児童図書展に併設された絵本原画のコンクール展の入選作品による展示です。
↑説明文より
沢山のイラストレーター作品が大谷記念美術館の5つの部屋(だったと思います)に展示され
今年も素敵な作家さんとの出会いを求めウキウキ巡っておりました。
絵本原画展の図録の表紙は隔年で開催される国際アンデルセン賞と
ブラティスラヴア国際絵本原画展の受賞者に製作が依頼されるそうで
今年の表紙は2006年の国際アンデルセン賞画家賞を受賞した
ヴォルフ・エァルブルッフ氏でした。
入り口にもエァルブルッフさんのイラストが展示されていて
(記念撮影はここでしてねスポット)
とてもかわいらしいんですが、特別「好き」とは感じていなかったんです。
この時までは...
5つの展示室の内4つを回り、途中で買った図録を椅子に座って眺め出したところ
最初に出現したイラストに「ガガーン!」と衝撃を受けたんです。
えー!?こんなの見てない、なかった!
と思ったら、それは特別展示されているエァルブルッフさんの作品で
まだ入っていなかった最後の5つ目の部屋にあったのでした。
5つ目の部屋にはエァルブルッフさんの
「新ABCブック」の原画が展示されていました。
AからZまでのイラスト
それがとても素敵でした。
イラストとコラージュとスタンプと、色やら雰囲気やら何やらかんやらめっちゃ好き
きっとこの絵本が売られているはずだ!と売店(って表現はきっとおかしいと思う)
へ走ったところ
ありました〜
「新ABCブック」嬉しい。
この中で図録の最初にガーンときたイラストはこれです。
“I”という字、背肉の頭をつけたバンビ
このイラスト、原画では、バンビの方眼紙と真ん中の紙と絶妙な色合いの緑の紙が貼り合わさっているのです。
バンビの頭部分の背肉は朱色のスタンプでした。
直で見るとさらに素敵です。
恐れ多いですがアイデアパクリたい。
そして問題の出会いはまだこの先にありました。
「新ABCブック」と一緒にエァルブルッフさんの絵本(やイラストを描いた本)が
数冊おいてあったのですが
その中の
Ente, Tod und Tulpe
こちらの絵本にヤラれました。心臓貫かれました。
こんなにしょっちゅう色んなものに心を奪われていては
その内、心臓がおかしくなるんじゃなかろうかと、たまに心配になるんですが
今回の出会いはかなり強烈でした。
その場でパラパラとページを捲っていたのですが
そこに書かれてある文字はさっぱりわからないのですが(多分、ドイツ語)
絵を見ているだけで、涙が出てきてしまい
うわーキケンキケンと2冊の絵本をつかみ速攻レジへ
お昼ご飯は体力フラフラで遠出する気力がなかったもので
大谷記念美術館前にある画廊喫茶で鰻丼を食べていたんですが
そこでチラ見したらまたしても涙腺が
色鉛筆で描かれたような優しいイラストにコラージュの植物と印象的な緑色
あー、この絵本、なんて書いてあるんだろうー
(全然検討外れだったらどうしよう)
絵本の中の1ページ
多分、骸骨ちゃんがEnteで鳥さんがTodでそしてチューリップ、ですよね?