双子たちがそろって、咳こんでいた。二号はだいぶましになってきたけど、一号はまだまだコンコンと咳が続いていた。小児科で処方してもらった薬が苦くて二人とも、飲むのを嫌がっていた・・・とまあ、ここまではどこの家でもおこりうることだと思う。しかし、連日の夜泣きによる私の睡眠不足と疲労。これが、原因で私はついにぶちきれた(行動にみせかけた)。「あんたらに早く治って欲しいからいうてんのに・・・そんなに、薬が飲めんのやったら、もういい。かあちゃんは、もうあんたらの世話すんのいやや。この家、出て行く。」と言い放ち、玄関でくつをはいて、ドアを開けた。すぐに私の後を追って、泣きながら「薬飲む~、かあちゃん、いかんとって~」と泣き叫んだのは二号。一号は「行くなら行けば・・・」といわんばかりの顔。11歳のお姉ちゃんまで泣き出して追いかけてきた。3人の行動が面白かった。一号はよほど、薬がいやなんだろうなあ。「かあちゃん、出て行っていいか?」とたずねたら、「うん、いい」と言われた。お姉ちゃんと、二号はしばらく泣きっぱなし。一号は、「かあちゃん、眠い。はよ、ハミガキさして」・・・