リウマチと指

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Nice!

シューテクニックがオープンしてからまる2年が経ちました。
支えてくださった皆様には本当に感謝しております。

暗中模索の中ではじまった店作りでしたがお客様からいろいろと教わり現在に至ります。
東京という「顧客が流動的な場所」にもかかわらずリピーター率を高く保てているのは職人が当初から力を入れていた「リウマチ足」の患者さんとほんの数足から始めた「フランチェスカの子供靴」のお客様がとても大きく貢献してくださっているのだと思います。

リウマチという病気は人によって症状の進行があるのでたった2年の間に足の指を手術されたり膝に人工関節を入れたりと当初に提供させていただいた靴が履けなくなってしまうこともあり、再度手を加えたりリペアなどが必要になり自然とお付き合いが長くなっていきます。

先日、当店のリピーターのお客様で「指を手術することになっちゃうかもしれないのよ~。」とおしゃっていた方がいました。人の指というのは割とフレキシブルなものらしく曲がったら曲がったなりに動くものらしいのですが変形が進みあまりに関節に負担がかかってしまうようになったので手術をすすめられたそうです。(確かにユーチューブでラ・カンパネラをピアノで弾いている人の指を見ると人間の指は鍛えればここまで動くものなのか?と感動してしまいます。)

もし手術をした場合に備えて親指と人差し指だけで靴を固定できる斜めになっているマジックベルトの靴とオーダーインソールをご注文いただきました。

こちらのお客様が一番最初に当店にご予約の電話をいただいた時に「リウマチの人って30分歩ければいい。っていう人多いじゃないですか。でも私は仕事も持っているのでがっちり数時間は痛みなく歩けないと困るんです。そういう靴作れますか?」とおしゃっていて今考えればこちらの提案も受け入れてくださる知識豊富で面白いお客様なのですがその時はドキッとしたなぁ。と懐かしく感じてしまいました。笑 

もう手術は終わられたのでしょうか。無事成功して「うん。手術して良かったよ。」とお元気な状態でまたお会いしたいと願っております。

投稿者: 足と靴と双子 投稿日時: 2007-12-08 (土) 07:51