子育てという仕事

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Nice!

mod8の来春コレクションです。機能面を考えるとこのデザインはちょっと当店では難しいです...でもかわいい。

先日、交通事故に遭われて腰から下にかなりダメージを受けられた方が靴とインソールのご相談にご来店されました。下半身にはまだ沢山のプレートやボルトが入っていらっしゃるそうですが「なんとしても職場に復帰したくてリハビリをがんばりました。」とおっしゃったその若い女性は保育士さんでした。そしてたまたますぐ横に居合わせた当店のリピーターの女性も元保育士さんで「この仕事の熱意を自分の子育てに注ごう!」と決意され退職された方でした。

その後すぐにお子様同伴でご来店された女性は「仕事に熱意を持たれて続けてる方ってすごいですよね~。」とおっしゃっていました。
そのお子様はお母さんの靴選びが終わるまで大人しく絵を描いていて「はい。あげるぅ。」と私にくれました。(たぶんわたしの絵だと思う。笑)

確かに結婚後も出産後も仕事を続けることが出来る女性はすばらしいと思うのだけれども、自分の子供をちゃんと育てることができる女性だってとてもすばらしいと思います。どんなに仕事で評価を得ていたとしても自分の子供を「他人を傷つけるような大人」に育ててしまったらやはりその親は自分の人生を後悔してしまうのではないでしょうか。
殺人事件を起こしてしまった人の親が医者や教育者だったりするのはとても皮肉ですよね。

最近「毒になる親」と「カルトの子」という本を読んだのですが子供に一番影響を及ぼすのはやはり親なのです。ドイツの孤児院で実験された話はとても興味深かったです。ある赤ちゃんのグループにミルクやオムツの世話だけをして一切話しかけたり笑いかける行為をしないとなんとその赤ちゃん達は死んでしまうのです。子供が健全に育っているということは当たり前かもしれませんがその子を育てている人が評価されるということです。やっぱり育児というのは普通の仕事と比べても劣らない、むしろ責任重大ですばらしい事だと思います。

投稿者: 足と靴と双子 投稿日時: 2007-11-02 (金) 01:40